2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ふたり

揃って コイバナ 初心者

溢れたら

ひと粒 ひと粒 こころの器に言の羽落とし 溢れたらまた詠いましょう 今は そこに何もないから あなたに全部飛ばしてしまったから ひとつ ひとつ 言の羽散らし 重なったらまた揺れましょう 波のように くり返し くり返し

水無月

想いどおりに 色をかえて ちょっと苦手な 色もあるけど 古風な女も あっけらかんとした女も 演じてみせます 水 落ちて 大地を変え 花を変え わたしを変える 水無月変化(へんげ)

手紙

お元気ですか。 連日の雨でアジサイの花もうなだれています。 家の中も辛気臭くっていけません。 何か気分を明るくするようなことをと思っても、つい窓ガラスに映る自分の姿にあなたを重ねてしまいます。 あなたからのお手紙何度も読み返しました。 何度も何…

交差点

「よりかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ」 と “茨木のり子さん”は書いた。 わたしは・・・。 流れの中に立ち それでも流されず、 水のなかに立ち それでも沈まず、 わたしは ここにいる。 強さで愛しい人を包み、 弱さをも認めて、 わたしは ここに…

恋心

いつの日までも変わらずに 寄り添うと言ってくださいますか 想いだけが空回りすることなく 手をのばせばそこにいてくださいますか わたしの魂だけが身体を抜け出し 飛んでゆく事のないよう 掴まえていてくださいますか 天に昇って白い衣を纏うその時まで 心…

dear

月にうさぎが住んでいると信じていた頃、わたしはお下げでもなくおかっぱ頭でもなかった。 パッチンどめで横分けにした髪をとめていた。 落ちてくる前髪を横に向くようにしたってことは、頭を撫でてくれたって事。 わたしは両親に頭を撫でられて育ったんだ。…

あのね

今日ね ホントに久しぶりに原っぱに行ったんだ。 ずっとずっとコンクリートの上しか歩いてなかったから、足の裏のチクチクがくすぐったかったよ。 もちろんちっこも、それとう~んってする方もしちゃった。 ママったら拾ったビニール袋をぼくのリードに結ぶ…

ぼそぼそと

「楽しかった事や嬉しかった事だけ記せばいいんです。」と言ってくださった方がいました。 なるべくそうしようと思っているけど、それじゃあ辛かったり悲しかったりしたことは何処に吐き出せばいいんだろ。 ここのところ寝ても寝ても眠い日が続いています。 …

ねむり

小さきもの 抱えて眠る 穏やかな夜 いとしもの 包まれて眠る ゆるやかな夜

白百合

夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ 大伴坂上郎女 万葉集

恋紫

雨がひと刷毛撫でて行けば 薄い色から濃い色へ 変わって見せましょう せつな色から恋色へ そのまま一緒に 咲かせます 雨のしずくが重ければ すこおしだけうつむいて それでも支えて 見せましょう 緑映える花色は こころ刻む 恋紫

手紙

お元気ですか。 今年は梅雨入りが早くて、その分長い間雨の日が続きそうです。 雨は憂鬱。気圧の変化にも体がついていきません。 ずきずきする頭を冷やそうと、窓ガラスに額をつけて外を眺めています。 二人で逢う日にはよく雨が降りました。 あの日も雨でし…

今の幸せ

今が幸せと思える事が嬉しい。 自分の空腹とかまわりの季節とか、それ以上に足元の花になんか気付かない時があった。 目は開いていても何も映していない時があった。 耳に入る音はただの音でしかなく、右から左へ通り抜けて行ってた。 少しずつ 少しずつ 薄…

子守唄

いろんな事が ちょっとしんどくなったら 作り笑いしか できなくなったら SOSを飛ばします 深い眠りに落ちたい時は あなたの鼓動が必要なの そこにいて ね ここにいる よ

恵み

雨の粒なら 大地に滲みこみ 幹を這い上がり 木々の葉から滴る緑 あなたの頭上 優しい涼風吹かせましょう 風の粒なら 大地を吹き上げ 幹に巻きつき 木々の葉を揺らす緑 あなたの頭上 優しい子守唄を歌いましょう ほんの一粒 天と地のめぐみ あなたへ

預け先

時間は待ってはくれなくて どんどん身体を通り過ぎていく 時刻(とき)は戻ってはくれなくて いまを風が運んでゆく 待ってるつもりが 失くしていく物の方が 多いなんて 抱えきれないこころは どこに 預けたらいいんだろ

プライド

プライドは最小限持っていればいい。 そんな簡単な事が、一番難しいね。