2008-02-12から1日間の記事一覧

永劫の果てに

-永劫の果てに- 幾億光年だか ひかりが ひかりをつなぎ いのちが いのちをかさね 形や音、色や香りを 紡いだ 一方で 風が 吹き つのり 海は 逆巻き 眼(げん) 耳(にー) 鼻(びー) 舌(ぜっ) 身(しん) 意(にー)を 用意された 思うに自らという所の無いところで …

春の夜

満たされた者の 淋しさ 満たされぬ者の 寂しさ 幸せな者の さみしさ 春の夜は まだ少し満ちたりない人の さみしさ

昔その②

コトリ 控えめな 今朝の訪れ 真っ白な封筒が ポストに落ちた そンな朝の足音 期待をしない約束 食べかけのクッキー 新しい一日の始まり 決別の後の静けさは 自分自身を取り戻す 余裕を与えてくれる ベットの中で移ろいながら 心の中の想い出が崩れた音を聞い…

昔その①

春のけだるい朝に溺れて目覚めた時は ひっそりと周囲は沈み込んで コーヒーの湯気さえたたずに 毛布にくるまって目を閉じれば なつかしい想い出が横切る 枕もとのタバコに手を伸ばせば 煙は恋しい人の顔に似て 指を焦がすほど 私は私の あなたはあなたの 暮…