文章

私の活字中毒は子供の頃からです。
読む本がなくなると、父の本棚の本を片っ端から読みました。
難しくて、全然意味も分からないけど、とにかく読みました。
意識の表には出てこなくても、それらは私の内に今もあると思っています。

本を読むことは、心の中に言葉を沈殿させる事だと思います。
その上澄みだけをすくっても、味も素っ気もないでしょう。
熟成発酵させなくては使えません。
今も熟成途中かな。

私は自分の文章が好きなのではありません。
その時の心情がすきなだけ。
小学生の時に、コンクールに出すからと、さんざん手直しされた詩。
私の言葉ではなくなっていたし、心情なんて消えていました。

私の書くものは作品なんかじゃありません、ただの雑文です。
雑文だけど、その時その時の気持ちを精一杯込めて書いて来ました。
だから二度同じものは書けません。
同じものは使いません。

ありったけの想いを込めた雑文を、わたしは恋文と言い