濡れ羽色

息子はロン毛(古い?)でした。いえ今でも私より長いので「ロン毛です」ですね。
いつもきれいにストレートパーマをかけて茶色に染めています。結っているゴムを外すとサラーっと肩の下にまで広がり、わたしよりよっぽどきれいな髪の毛です。
伸ばし始めたのは高校生の頃。自由な校風だったので特にお咎めもありませんでした。
髪の毛の長さが素行に影響するとはこれっぽっちも思っていません。なので好きにさせておきました。彼にとってはファッションのひとつ。それと扱いにくい髪の毛を一番手の掛からないようにしておく方法です。
バイト先で男子にだけ「髪の毛を結わえるように」と言われたと、憤慨して帰ってきた事もありました。食品関係のお店でしたから、もっともだと思います。でもそれを言うなら男子にも女子にも同じように言うべきです。一緒になって憤慨していた母でした。
それでも一度だけきつく申し渡したときがありました。 「卒業式の間は結んでおくこと」
入場してきた彼の肩には長い髪の毛が揺れていました。おまけに隣の子はロン毛の金髪でした。
「あ~ やってくれちゃった・・・」相当目立ちました(笑)。

 今わたしの髪はほとんど黒に近いブラウンです。フラを始めてからもともとの地に近い色に染めるようになりました。黒の方が髪飾りも衣装も映えます。それ以上に自然体って言った方がいいかなぁ。
夏に痛んだ髪の毛を労わって“烏の濡れ羽色”を目指します。
誰ですか?“濡れ場色”って読んだ人・・・。