言霊

わたしの中から取り出した

形のないもの

手のひらでころころと転がす

空を見上げながら

風に吹かれながら

手のひらでまあるく転がす

指の隙間から

ぴかり ぴかり 光る欠片が現れる

わたしはそれを飲み干し 

わたしの中にそれが溢れ

吐息と共に蒼い海へと流れ出す

途切れる事のない情熱とともに