原爆の日

仲間4人と、おんぼろ車で旅また旅の楽しい日を過ごしていた息子。

ある日、やはり仕事で訪れた広島。仕事が終われば飲み明かし、次の日の夜になって帰途に着くのがいつものパターン。

何を思ったか、「せっかく広島に来たんだから、原爆ドームを見て帰ろう」と誰かが言い出し、軽い気持ちで見に行ったそうです。

あの おちゃらけた、あんぽんたんな彼らが(根はとても真面目で、何事にも一生懸命に取り組む好青年達です)、ドームの前で何も言葉が出なかったと言います。

何も言わず、それでいて多くのことを語りかけているドームの姿に、言葉はいらなかったのでしょう。

それぞれの胸に、重く大きなものが宿ったのだと思います。

核兵器は廃絶されることにだけ意味がある。』 (広島平和宣言より)

広島原爆の日に、多くの方々の魂が安らかにと祈ります。