この季節になると思い出す場面がある
クリスマスイブの夕暮れ
車のフロントガラスに白い粉雪が舞った
「わっ 本当に歌のとおりになったね」
「雨は夜更け過ぎに♪」
あなたが口ずさんでくれた
二人一緒で楽しかったね
なにも思い煩うこともなく
本当に楽しかった
もう ひと昔も前の話・・
山下達郎 クリスマス・イブ
www.youtube.com
この季節になると思い出す場面がある
クリスマスイブの夕暮れ
車のフロントガラスに白い粉雪が舞った
「わっ 本当に歌のとおりになったね」
「雨は夜更け過ぎに♪」
あなたが口ずさんでくれた
二人一緒で楽しかったね
なにも思い煩うこともなく
本当に楽しかった
もう ひと昔も前の話・・
山下達郎 クリスマス・イブ
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父は国語の教師でした。
その話をしたら、
「キミの文章はお父さんからの贈り物だよ。ナチュラルギフトだから大切にするんだよ」
そんな風に言ってくれたのがとても嬉しかったのを覚えています。
そう とてもとても嬉しかった。
以前ノーベル化学賞を受賞した白川英樹さん(72)が中学時代の思い出を語ったことがある。物理の時間、ひとりの生徒が「雲はなぜ落ちてこないのですか」と教師に尋ねた。「雲をつかむような質問だ」と教師は話をそらした◆先生も分からないから一緒に考えてみよう。「そう答えてくれたら、私は化学ではなく物理の道に進んでいたかも知れない」と。学校の教室が好奇心の芽を摘み取る場になることもある◆夜道が教室になることもある。今年のノーベル物理学賞に選ばれた益川敏英さん(68)がストックホルムで受賞記念の講演をした。小学生の昔を回想している◆家具職人や砂糖商をしていた父親は科学や技術にも関心が深く、いつも銭湯に通う道すがら、モーターの回る仕組みや日食、月食の原理を話してくれた。理科の面白さをそうして知ったと、“英語嫌い”の益川さんは日本語で話した。遠い日の父に語りかけた講演でもあったろう◆暗い路地を脳裏に描く。タオルと石鹸(せっけん)の手桶(ておけ)を小脇に、ときに手ぶりを交えて語る父がいる。耳をすまして聴く子がいる。並んで歩く二人の上には、夜空の黒板。
(2008年12月10日01時55分 読売新聞)
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子供の頃はこんな光景がよくありました。
私も銭湯に連れて行ってもらった記憶があります。大きな熱いお風呂に入って、フルーツ牛乳を買ってもらいました。
帰り道で夜空に父が描いてくれたのは、サンタクロースのお話でした。
父のお話はいつも「さんたさんはね」で始まりました。胡坐の中で、添い寝しながら、他にもたくさんのお話を聞かせてくれました。
“かさ地蔵”“桃太郎”“一寸法師”・・・。
自分の息子が幼稚園に上がった頃、聞いてみると「知らない」の返事。これには焦りました。
子供はまっさらの状態で生まれてくるのですから、伝えてあげない限り知らないのは当たり前です。父がわたしにしてくれたように。
幼稚園で読み聞かせをしていると思っていました。今の幼稚園は体操や音楽教育に力を入れていて、絵本の読み聞かせなんかしないのでしょうか。わたしは紙芝居や絵本を読んだ記憶があります。
早速“日本昔話50巻”を買い込み読んで聞かせました。“かちかち山”“金太郎”“鶴の恩返し”・・。
もう覚えていないかもしれません。多分知らなくても日常で困ることも無いでしょう。
でも ずっとずっと後で『読んでくれたなぁ』と思い出してくれたなら、それだけで意味があると思うのです。
2008.12.15記